ハルビン再訪 その16 全国日本語スピーチ大会
2017年 07月 19日
黒竜江省の佳木斯(チャムス)。
ここで、7月12日、全国日本語スピーチ大会が行われました。
参加者は中国で日本語を学ぶ大学生たち、そして引率教師。
私も学生とともに参加しました。
写真はハルビン東駅。
チャムスは、ハルビンから快速で6時間。
列車は成都発。
前に座っていた小学生は、おととい広元(四川省)から乗ったと言っていました。
車中すでに3日目です。
私は硬臥(2等寝台)ですが、ずっと窓際のイスに座っていました。
途中の小興安嶺(しょうこうあんれい)の景色を見たかったからです。
写真は松花江、そしてチャムスの街。
この大河は、さらに下流部(写真の上方向)でアムール川に合流します。
チャムス以東一帯は、広大な黒土地帯です。
会場は、佳木斯(チャムス)大学。
大会期間中、私は多くの中国人教師たちと交流することができました。
前任校の中国人の同僚とも再会し、旧交をあたためました。
スピーチをする学生は51人(51大学)。
テーマスピーチと即席スピーチの合計点で競います。
テーマスピーチは、すでに題目が与えられ練習してきているもの。
即席スピーチは、当日会場で初めて知らされるものです。
即席スピーチでは、日本語の力がはっきりと現れます。
学生たちの、即興で四苦八苦しながらスピーチをする姿に、会場からはしばしば笑いがこぼれます。
写真の武漢の学生のスピーチは、聴衆を引きつける魅力を持っていました。
エピソード、話し方、説得力、どれも強く印象に残るものでした。
大会中は大学名、名前とも一切明かされません。
最終成績の発表時、初めてわかります。
写真は上位の5名。
スピーチ内容はレベルの高いものでした。
5人は日本の霞山会より、1週間の日本研修旅行が贈られます。
日本と中国の未来を担う人材が、この大会参加者の中から多く出てきてくれることを、願ってやみません。
by トンファン