「2014 太極拳全国合宿 広島」に思う その3
2014年 10月 30日
実際にこのような練習を体験すると、多種目同時のこのスタイルには、いろいろメリットがあることがわかってきました。
「陳式簡化太極拳」や「対練」は私にとっては馴染みの少ない種目ですが、近くで練習風景を見ることで『次はあの種目に挑戦したい!』との思いが膨らんできます。つぎの目標点へのモチベーションを高めるいい効果になっていると感心します。
上の写真は対練の練習風景。2人一組で攻防動作を展開します。一見ダンスのようですが、一つ一つの動作に武術のエッセンスが詰まっていて、とても魅力的です。
陳式簡化太極拳を指導する渡部快枝指導員。馬歩・重心移動。陳式は太極拳の源流と言われるだけあって風格を感じます。
全国の太極拳仲間が集まる合宿では、他府県の仲間との出会いもあります。別の合宿で知り合った仲間が『来たよ!』と声をかけてくれ、ともに練習で汗を流す喜びは格別なものです。競技として競う相手ではなく、体のつかい方を体得していく仲間としての連帯感のようなものがそこにはあります。年齢を重ねても続けられる理由は、単に緩やかな動きだからということではないようです。
講習会の最後は、種目別の成果発表・表演で締めくくりました。
写真は48式太極拳講習者の発表風景。初心の人も周りの人と一緒に最後まで演武できました。経験者はより高い水準に達したのを確かめながら11分の長い套路を力強く演じました。
広島合宿に参加された全国の日中太極拳の皆さん、ありがとうございました。また別の講習会場でお会いしましょうね!
by dahai