ハルビンだより 64 地下鉄・ユニクロ・ハルビン
2013年 10月 18日
10月15日には、学内に一斉に暖房が入り始めました。
周囲の煙突からは、半年ぶりに、石炭を焚く煙があがっています。
9月下旬、ハルビンに地下鉄(1号線)が開通しました。
地上での交通渋滞や冬期のことを考えると、地下鉄の開通は私たちにはとてもうれしいニュースです。
開通区間は、哈南站(ハルビン南駅)~哈东站(ハルビン東駅)。
ハルビン市の南と北東を結びます。料金は距離により2~4元。
地下鉄路線図。「哈南站」と「哈东站」は、もともと列車駅。ここに地下鉄駅も加わることから、「哈南站站」「哈东站站」という名称になっています。
ただハルビン駅や最大の観光地中央大街とは、まだ結ばれていません。
哈南站は、私のところからバスで1駅。歩くと10分位です。
哈南站で地下鉄に乗ると、20分くらいで市内中心部まで行くことができます。
地下鉄の構内。ここは「黒竜江大学駅」。全駅、二重の安全扉です。
開通予定は昨年の夏でしたから、1年以上の遅れです。
路線図を見ると、地下鉄はさらに7路線作られる計画があるようです。
地下鉄の地上部分。ここは「鉄路局駅」。毛沢東像がある建物は「ハルビン鉄路局」。かつてのロシアの「東清鉄道本社」跡です。この地区には古い建物が多く残っています。
ハルビンに、ユニクロができたと聞きました。
先日、出かけました。画像はユニクロ・ハルビン1号店です。「蛤西万达广场」(WANDA PLAZA)という巨大モールの中にあります。
場所は、ハルビン西駅近くにある「哈西万达广场」。巨大モールです。
この中には、ブティック、レストラン、映画館、カラオケ、スーパーなどがあります。
「ユニクロはどこですか」と聞くと、なかなか通じません。
「UNIQRO」という音では、中国人には通じないようです。
中国語では「优衣库」(youyiku)。
ユニクロの店内には、日本でもなじみのものを売っていました。
価格を見ると、日本の価格よりやや高めといった感じです。
画像はユニクロの広告紙。ユニクロは中国語では「优衣库」。「優(优)れた衣服(衣)の倉庫(库)」という意です。名訳というほかありません。
店内の写真を撮る許可をもらおうと、店員に中国語で話しかけました。
びっくりしました、日本語で返事が返ってきました。
その女性店員は、ハルビン市内の大学を卒業し日本にも留学していたとのこと。
日本語の堪能なスタッフを何人か置いているようです。
彼女によれば、10月13日、ハルビンでは2店舗同時に開店したとのこと。この店はその1つ。
10月26日には、中央大街にもオープンするということでした。
ちなみに、ユニクロの隣の店舗は「H&M」。
ハルビンのユニクロの開店で、日本がぐっと近づいてきたような気がします。
私の大学の前の通りは、「学府路」と言います。
正門前のその通りに、最近横断歩道ができました。
そして先日は赤信号がついて、車両が一斉に止まっているのに出合いました。
赤信号で車がとまり、その前を歩行者が歩いているという光景は、ハルビンではあまり見ることがありません。私は妙に感動しました。
止まっている車を見ていると、はやく駆け出したい競走馬のように見えてなりません。
ハルビンに来て1年。
この1年だけでも、大学の周囲の風景は大きく変化しました。
環状線や高架陸橋の建設、道路の拡張、高層マンション群や大型店舗の建設。
これらはあっという間に出来上がっていきます。
そして地下鉄の開通。ユニクロのハルビンへの展開。
内陸部ハルビンにも、中国経済の急発展の一端を見ることができます。
by トンファン